【元コミュ障の不登校だった精神科医療従事者が綴る】        不登校/引きこもり復帰からの下克上ブログ

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好きな事はできるのに、やりたくない事を後回しにしてしまうのは、怠け者という訳ではなく技術不足というだけ

【好きな事はできるのに、やりたくない事を後回しにしてしまうのは、怠け者という訳ではなく技術不足というだけ】

 

自分の好きなことだけしておきたい。けど、やらないといけない事もある。ついついそれらを後回しにして結局できなかった。自分はどうしてこんなにできないんだ・・

 

違います。それは「人間あるある」なので悔やまないで。

 

こんにちは。こちら不登校復帰屋さんです。

 

本日の記事では

「好きな事はできるのに、やりたくない事を後回しにしてしまうのは、怠け者という訳ではなく技術不足というだけについて、解説していこうと思います。

 

自分がやりたい事は無意識にでもしてしまうもの。それがどんなに非効率であったり、無意味な事だと頭で理解していたとしてもです。それなのに、やらなければならない課題や目標は後回しにしてしまったり、そもそもしなかったり。それを後になってから気づき、頭を抱えるという経験をした方は多いのではないのでしょうか。どうして後回しにしてしまうのか、後回しにしてしまう自分を変えたい、今回はそんな方に向けて記事を書いていきたいと思います。

 

                    ~目次~

  1. 今回の記事に読んでほしい人
  2. なぜ後回しにしてしまうのか
  3. 後回しにしない人との違いと対策
  4. まとめ(最初の一歩目に全力を注げ)

 

1.今回の記事に読んでほしい人

📌 好きなことばかりしてしまって、やるべきことが全く手につけれない、行動に移せないと悩んでいる方

📌 やるべきことを後回しにしてしまう事をやめたいと頭では思っているのに、それができないという方

📌 やらなければいけない事、目標を達成するための心構えを知りたい方

 

上記に当てはまる方は、是非この記事を参考にしていただきたいと思います。

 

2.なぜ後回しにしてしまうのか

そもそもやらなければいけないこと、とは何が当てはまるでしょうか。人それぞれにあると思いますが、例をいくつかあげていきましょう。

 

・学校に行く

・宿題や課題などの勉強

・生きる上で放置しても差し支えないレベルの家事

・他者からの頼まれごと

 

などでしょうか。

 

この他にもそれぞれに「やるべきこと」というのはあると思いますが、それらを当てはめて、なぜできなかったり、後回しにしてしまうのか、一緒に考えていきましょう。

 

やらなければいけないものがあるのに、後回しにしてしまう。

 

それらはまず「人」であるかぎり仕方がないということを理解してほしいです。

人はそもそも怠惰を行うように「遺伝子レベル」からできています。

 

遠い過去、人は元々狩りで生き延びてきたという過程があります。

その狩りを成功させる為には無駄な力を使わぬように、狩り以外の時間はできるだけ動かずに体力を温存していました。

これらは「ホモ・サピエンス」として「人」として形作られている時の習慣でした。

 

そして現代。

我々はその子孫としてこの世に生を受けています。

 

なので、後回しにしてしまう、サボってしまう。動きたくない、

という感情が先に来るというのは、DNAとしての遺伝子レベルとして発生する当然な「現象」なのです。

 

それを踏まえた上で、後回しにしてしまう理由としては大きく2つあるかと思います。

それは

 

・興味がない

・現状維持で良いと感じている

 

が、あげられます。

 

1つ目の「興味がない」というのは、もっともシンプルな理由かと思われます。

 

やらなければいけないこと、と言われても、自分自身が自発的にやるべきものではなく、やらなければ何かしらの不都合が起こるから「やらなければいけないこと」と分類してしまっているはずです。

それに対して労力を割くというのは、かなりのエネルギーを要します。

なので、そんなものに対して労力を当てるなら、自分自身が興味のある、やりたいことに対して、労力を割く事になるのは必然です。なので後回しにしてしまう。

 

2つ目の「現状維持で良いと感じている」に関しましては

 

「やるべきことは、今すべき事ではない」

 

と感じているからです。

学校に行かなければいけない、課題をしなければいけない、という状態に対して

 

「やるべきことだけど、しなくてもいいや」

 

が念頭に出てきているからです。

 

後回しどころか、そもそも「しない」という選択肢をとっても構わないと思っているという事ですね。

 

ですが、それでもやらなければいけない、と自身の体と心に鞭を打ち後回しなりに頑張って行動に移している、というのが、その後回しの正体かと思います。

 

 

ですが、それらを感じさせないように行動をし続けれるという人もいます。

そういった方々はなぜ「現象」を感じてもすぐに動けるのか。

 

次は、「すぐに動ける人との違い」と「行動を起こす方法」を解説していきます。

 

3.後回しにしない人との違いと対策

それでは、後回しにせずにすぐに行動を起こせる方々の特徴を解説していきましょう。

私が見てきた中で差がある大きな特徴は2つ。それは

 

1、習慣が出来上がっている

2、後回しにしたら今以上に時間がかかる事認識している。

 

です。

 

こういった方々ももちろん初めからできたわけではありません。

それに、行動ができるといっても

 

「面倒だ」

「早く終わらせたい」

 

と、内心は愚痴でうめられている場合が多いです。

 

それなのにも行動に移せているのは「習慣」というものが出来上がっているからです。

これは人が日々生活している中で自然と身についてるもの、あれば、幼い頃からの親の教育により無意識的に行なっているというものかと思います。

 

それでは、習慣としてではなく、ただ行動に移せる人というのはどういった思考を持っているのでしょうか。

 

それが前述した2つ目の「後回しにする事によって今以上に時間がかかる」という事を認識している人たちです。

これは誰もが「何を今更わかりきたことを」と感じてしまいそうですが、それをしっかりと認識しているかどうかではここでの行動力には大きく差が出ます。

私たちは、わかっていながらも、後回しにしてしまう癖がどうしてもあるのです。

(恥じる事はないというのは前項でお話しさせていただいた通りです)

 

行動を起こそうと考えるのであれば、この人たちを見習うというのが早道なのですが、一朝一夕で出来るはずはありません。

ここに来られている方々は、それができなくて悩んでこられているはずですし、私自身もそうでした。

 

それでは、どのようにして、後回しにしてしまいがちな思考を持ちながら、習慣化させる事も、後回しはデメリットと認識していても取り組むのが難しいと感じている私たちが、行動に移せるようになるのか。

 

それは「次の行動への気力を貯める」事です。

 

ただ無意味に行動できない時間を過ごすのではありません。

ただ、そういった行動できていない時間に、

次の行動への「イメージトレーニング」を行うのです。

 

自分の「次に移す行動への気力」充電のバッテリーのようなものと考えてください。

このバッテリーは充電していなければ行動に移す気力は湧いてきません。

それを貯める為には、十分な休息とその気力の向かわせる先をイメージして貯める必要があります。

そして、行動を移すときには「期限」を設けるようにしましょう。

 

しかもそれは、パート毎に分けて出来るだけ細かく設定してください。

「これをやるぞ!」と新年の抱負のように掲げても「いつまでに!」と決めなければいつまで経っても叶えられないという現象と一緒です。今回に関しては、行動に移すかどうかのとても短いスパンでの事なので「10分で〇〇を行う」というような軽い設定だけでも十分なのです。

 

簡潔にまとめると

 

「次の行動のイメトレをして気力が貯まったと感じたら時間を決めて動く」

 

という感じです。

 

 

ここでのコツは「あらかじめ注意がそれるものは排除しておく」という事ができると、より行動に移しやすくなるでしょう。

 

後回しを避ける為には、自制心を絶えず維持し続けることは不可能という事実を認識していないといけません。なので、私たちは工夫をして行動できるようにしていかなければならないのです。

 

それが工夫もせずに行えて初めて「習慣」というものになっていくのです。

 

4.まとめ

今回は、後回しにしてしまう状態から、どのようにして行動に移せるかという事を解説させていただきました。

 

後回しや先延ばしは不毛な事ですが、とても「人間的」なことです。

決して自身の性格や考え方に問題があるわけではありません。

後回しを防ぐ為には、あらかじめ対策を練っている事が重要になってきます。

 

そして、そういった対策を講じたあとはとにかく「最初の一歩目」に全力を注いでください。

 

一歩目以降の作業は正直考えなくていいまであります。

 

作業を始める、目的地まで歩き出す、と言った、最初の一歩目を踏み出すと、自然と次の行動を連続で行えます。

この記事を読んでいる方も、そういった一度集中し始めたら止まらなくなった、という経験はあるかと思います。なので、とにかく思い腰をあげて一歩目を踏み出す。

これに全力を注ぐように意識してください。

 

後回しにしてしまって悩むという事は、どんなに健常な方でも必ず持っている感情です。

それでもなんだかんだ言ってこなしている人たちが、私たちにはとても眩しく感じてしまいがちですが、それは工夫さえすれば、どんなにめんどくさがり屋な性格私たちでも習得できる事なのです。

 

まずは行動へのハードルをとことん下げて工夫して行動に移せるようにしていきましょう。この記事が、少しでも行動へのきっかけの参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。