不登校ってどうしてなってしまうの?
【不登校ってどうしてなってしまうの?】
不登校は、意思表示の最終手段。
本日の記事では
「不登校にどうしてなってしまうのか」について、解説していこうと思います。
不登校というのは、残念ながら周囲からの理解を得るにはとても難しい特性を持っております。それは本人もわからなかったり、どういった対応が正しいかというのが、人によって千差万別であるからです。
今回の記事では、そういった不登校を理解したり、疑問を解消するうえでのお力になればと思い、筆者の経験を踏まえ執筆させていただきました。
~目次~
1.今回の記事に読んでほしい人
📌 不登校の自分自身を分析・客観して見たい方
📌 不登校の状態を理解したくてもイメージの付きにくい方
📌 不登校の方に対してどのような対応をすればいいのかわからない方
上記に当てはまる方は、是非この記事を参考にしていただきたいと思います。
1.なんで不登校になるの?
「不登校」と一言でいっても、理由はその不登校の数だけあるといっても過言ではないでしょう。
私自身も不登校の経験者ですが、私と似た状況という方がいたとしても全く同じという方はおられないかと思います。ですが、不登校を経験したことがない方に「不登校」を理解してほしいといっても、中々に難しいことです。「不登校」は「本人でさえも理由がわからなく悩んでいる」といったケースも存在するのです。
筆者もどちらかというとこちら側の人間でした。なので、不登校に対してイメージが付きやすいようにケースAとケースBの2つに大別して解説していこうと思います。
ケースA.原因がハッキリとわかっているケース
これらは、原因がハッキリしており「原因」を解決さえすれば解消する、といったケースになります。具体例を次にあげてみましょう。
・いじめ
・教員に怒られた
・友人とトラブルがあった(喧嘩や約束を破ってしまった等)
・何らかの理由で長期的に休んでしまっており環境に馴染めなくなってしまった
など・・
これらは、理由としてはごく一部であると思いますが、代表的な例としてはこのようなものがあげられます。
こういった問題は、原因を取り除いたり、解決したりすることで「不登校」は解消される可能性が高いと言われています。
ですが、これらの原因に対して心に傷を負ってしまった場合は、例え原因を解決したとしても「不登校」が解消されるとは限りません。
次に解説させていただくケースBはそういった方も当てはまるかと思います。
まずはケースBを理解したうえで、解説させていただこうかと思います。
ケースB.原因がハッキリとわかっていない(Aは解決したのに不登校が解消されない)
原因がハッキリとわかっていないというのは、いわゆる「何が嫌なのか明確にはわからないけどとにかくいやだ」という心が整理されていない状態です。
なので、理由としても普段学校を行かれている方からすると「そんなことで?」と思われるかもしれませんが、当人からするととても深刻な事なのです。
ですが、「そんなこと」を、理解してもらおうと説明しようとしても、当人自身が心を整理できない状態、ましてや理由も不登校を経験していない方に説明しても理解してもらえるのか、という考えが根底にあり「わかってもらいたいのに理解してもらえない」という状況になりふさぎ込んでしまう、というのを繰り返す負の連鎖が出来上がってしまいます。
それでは「そんなこと」とはいったい具体的にどんなものがあるのでしょう?
具体的に複数の例をあげていきます。
・学校(クラス)の雰囲気が合わない
・学校に行く意義を感じない
・学校以外で過ごす時間のほうが有意義に感じる
・朝起きたくない
・時間に縛られている感じが不快感を感じる
・通学の道のりが面倒に感じる
など・・・
これらのケースAとの違いは「なんとなく」が全てにつく事です。
はっきりとした事は言えないんだけど、「なんとなく雰囲気がいやだ」というのが、当人たちにとっては自身の「命と心」を左右するほどの深刻な問題なのです。
これらを実際に通学を行ってこられた方にどうやって説明すれば納得していただけるかというのは、至難の業かと思われます。
前述させていただいた「Aは解決したのに不登校が解消されない」はここで繋がってきます。
ケースB +a.「原因」は解決したのに不登校が解消しない
これは原因にしか目を向けておらず、当人の「心の傷」を見落としているという可能性が高いです。これは、当人も知らずに負っていたりするので見落としやすく、ケースBで述べさせていただいた「なんとなく」が付きまとっている状態です。
「不登校であった原因がなくなったから登校できるはず」と思っていても、本人も説明できな不快感や不安があり、登校が出来ない。というのは
「車の当て逃げ事故で足を骨折してしまいました。しかし警察がその後すぐ犯人を逮捕したので一件落着です。それでは、足のギプスや治療もリハビリもしていませんが頑張って歩いていきましょう」
と、極端ですがそう言っているようなものです。
この例に不登校の事を当てはめて述べさせていただくのならば
車の当て逃げ=原因
足の骨折=不登校
犯人逮捕=原因の解決
頑張って歩いていきましょう=不登校から登校を促す流れ
と、なります
ここではしっかりと「足の骨折」に注目し、治療とリハビリを行って、しっかりと歩く事を始めましょう。そうすれば、原因はもうすでに無いのですから、自然と歩けるようになるかと思います。
原因を解決したとしても、不登校が続いてしまう場合は、一度自身の心に、十分な休息を取らせてあげる事から始めることが望ましいです。
具体的な方法休憩方法なども記事として作成する予定ですのでまたその際には参考にしていただければと思います。
2.不登校の人への対応
まずは寄り添ってあげる事が大事。
私自身もそうでしたが、一番、学校に行かなきゃと焦っているのは不登校者自身です。だけど、行けない、行きたくない、と悩んでしまっているのが不登校です。何かしら自分自身で行動を起こしたいと思っているんです。
なので、まずはその不登校で悩んでいる方の「考え」「不安」「葛藤」を理解してあげればと思います。
初めは、理解を示しても反応が薄かったり、最悪の場合無視などもしてしまうでしょう。ですがそれは、まだ警戒しているか、どう反応していいかわからない、などが理由としてあると思います。私もそうでした。
不登校の方は自分自身の世界観を持っていることが多いです。それは「価値観」であったり、「罪悪感」で合ったり「恐怖」であったり様々です。
そのような方の世界観を理解する事はとても難しいことです。なので、まずは寄り添って少しづつ知っていくことからがスタートになるかと思います。
人それぞれによって接し方は当然、変わるかと思いますが、まずは「貴方の理解者だよ」という姿勢を持っていただければと思います。
3.まとめ(不登校とは)
読んで字のごとく「何らかの原因で学校に行けなくなった人」というのが不登校です。
ですが、このような不登校の経験を得てから社会復帰する方は、大成を成す人物になっていく印象があります。
それは、常人とは違った目線で物事を見ることができるようになる、というのが大きいかも知れませんが、何より、苦しい不登校の時代を乗り越えたという「スペック」が違います。
不登校になってしまっても、その現状を乗り越えようとしている方は、
学生時代では苦労や葛藤で辛いことが多かったとしても、社会に出てからでは普通の方とは一線を画す人材になる素質がある方達、だと、私は思っています。
この記事を読んで、不登校についての理解と、不登校の方への希望に少しでもなってくだされば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。