【元コミュ障の不登校だった精神科医療従事者が綴る】        不登校/引きこもり復帰からの下克上ブログ

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どうして自分を責めるのは悪いとわかっているのに自分を責めて虐めてしまうのか?

【どうして自分を責めるのは悪いとわかっているのに自分を責めて虐めてしまうのか?】

 

自分を責めるということは、自身の中で「もっと〇〇にできたはず」を無意識に感じているから。

 

 

こんにちは。こちら不登校復帰屋さんです。

 

本日の記事では

「今の自分を責めてしまうのは何故か(原因と対処法)について、解説していこうと思います。

 

「自分を責める」というのは、中々抜け出せない負のループになりやすい考え方です。「反省」という意味合いで、次に繋げるための考え方ができればいいのですが、これを次に繋げられず「自分はダメなやつなんだ」「どうしてあんな事もできなかったんだ」となってしまうと「反省」ではなくなります。

今回は「自分を責める考え方」から「次に繋げるために反省」という考え方にシフトできるように、参考にしていただければと思います。

 

                    ~目次~

  1. 今回の記事に読んでほしい人
  2. 「自分を責める」のはなぜか
  3. 自分を責めないようにする為には
  4. まとめ(自分自身を責めてしまう人は誠実な人)

 

1.今回の記事に読んでほしい人

 

📌 小さな失敗や、大きな失敗など関係なしに、何事にも自分のせいにしてしまう方

📌 問題を起こしたわけでもないのに、後から不安になって考え込んでしまう方

📌 自分を責めてしまう考え方の癖をやめたいと感じている方

 

 

上記に当てはまる方は、是非この記事を参考にしていただきたいと思います。

 

2.「自分を責める」のはなぜか

 

自分を責める、自虐、傷つけるという行為は、なぜしてしまうのでしょうか。

そんな事を考えてしまう自分は嫌だ、と思いながらも、一人になると、

 

「あの時どうして・・」

「結局自分は今日も・・」

「どうして自分はこんな事も・・」

 

と、繰り返してしまったりする経験は、どこか思い当たったりしないでしょうか。

 

このような行動を起こしてしまうのは、

 

・何かで失敗した時

・自分が立てた目標を達成できなかった時

・怠惰に1日を過ごしてしまった時

 

というような

 

「自分が行おうとしていた働きができなかった時」

 

に行ってしまうかと思います。

 

自身に対して責める行為をしてしまうというのは、生物学的に捉えると異常な現象です。

生物は皆、自身の生存を優先して外部からの攻撃を守ったりして生き残ろうとします。

それなのに対して、自分自身で自分を攻撃してしまうという行為は、自然界からみれば生き残るという本能から逸脱しており、理解ができない行為でしょう。

 

ここで注意点なのですが、

 

反省や落ち込む、

といったものは、次に繋げるためのものであったり、一時的なものだったりするので

「自分を責める」といったものと根本が違います。

 

自分を責めるということは、

 

自分の心を自ら殴っていじめている行為です。

 

不毛な事だと感じながらも、なぜそのような事を私たちはしてしまうのでしょうか。

 

それは

 

「もっと自分は完璧にできたはずだ」

 

と感じているからです。

 

いや、そんな事はない!

 

と、どこかから聞こえてきそうですが、

心の奥底では、自分自身はもっとできたはず・・と感じているはずです。

 

ここでキーポイントとなるのは

 

「自分の限界ギリギリを引き出せばできたかもしれない」

 

といった「今の自分のレベルで不可能ではなかった」といったレベルのものです。

 

こういった条件が揃った時(又は、自分から無意識に揃えに行った時)に

 

「自分を責める」

 

という思考に入ってしまうのです。

 

 

そしてもう一つ、自分を責めてしまう理由がある可能性があります。

 

それは

 

自分を責めることで罰を受けて、自己完結させる、ということです。

 

人は何かしら罪を犯した場合、罰を受けたいと思ってしまう生き物です。

犯罪を起こした人が逃亡した後、数年後に自主をしに来るというのは、そういった心理が働いて起こっています。

あくまでも、健全な思考回路に限った場合によりますが・・(笑)

 なので、罪の意識を無自覚に背負ってしまう人の場合は、自分を責めることで罰を自分で受けて罪を消化させようとしているという事です。

あまり褒められた行為ではないですが、自身の心の安定を保つために行っている節はあるので、一概に「悪いこと」と判断する事はできません。

 

3.自分を責めないようにする為には

自分を責めるという人は、前述した「もっとできるはずだ」と感じている側面と、性格として「責任感が強いから」、そして「自身への罰で心の安定を図る為」というものがあります。

 

そんな方に対して知っておいてもらいたいのが「許す」という意識です。

 

「自分はこんな事もできないのか」

「あれをやっておけばもっと良かったのではないか」

 

そのようなことに対して「許す」という選択肢を自分にあげてみてください。

 

自分を責め続けてしまう人は、自分に優しくするという姿勢を忘れてしまっています。

 

優しくするのではなく、現実逃避をするために

趣味に没頭したり、好きな食べ物を食べるなどのご褒美などで

その時の葛藤を消化しようとしますが、それだと根本的な「自分を責めてしまう習慣」は断ち切れません。

 

あなた自身が自分を責めてしまう事は、本来は責めるようなことではないのです。

 

それなのに、自分自身で責める必要もない物事を責めてしまって心身ともに疲れ果ててしまいます。

 

しかし、自分を責めることをやめて「許す」行為を意識し始めると

最初は不安になるかもしれません。

 

責任感が強い方であれば尚更です。

 

それは、自分を責めることによって安心感を得ているという面も、少なからずあるからです。

 

ですが、そんな自分自身も許してあげるという意識を持ち続けましょう。

 

「自分はこんな事もできなかったけど、それが自分なんだ」

「あの時、ああしてれば良かったけど、あの時はできなくて仕方なかったんだ。」

 

このように、

自分自身の行いを許し、受け入れる事が、心の平穏を保つ第一歩になっていきます。

 

そして、心の平穏を保つ事ができた状態から

 

自分を責めるという行為を昇華させて「反省」という形で悩めばいいんです。

 

4.まとめ(自分を責めてしまう人は誠実な人)

今回は自分を責めてしまうのは何故か、それに対しての対処法というものを解説させていただきました。

 

自分を責めてしまうというのは、責めることで物事を整理したり、責めることで自分に罰を与えているんだと感じようとしたりする、一種の自己防衛のようなものです。

 

なので自分を責めてしまうということ自体を悩まれても、それを悔やむ事はありません。

 

自分を責めるという事は

 

責任を周りに押し付けたりしない、誠実な人

 

という事の証明でもあるのです。

 

ですが、それは自分自身を傷つける行為である事には変わりませんので

やはり、気をつけて欲しいと願うところです。

 

過去は変える事はできません。

ましてや、自身が起こしてしまった後悔などは決して覆る事はありません。

ですが、未来はその後の行動次第で確実に変える事ができます。

 

自分を責める事で後悔するより、

今後その出来事をどのように次に繋げるか、という

「反省」という形で今後悩めるようになっていくといいですね。

 

この記事を読んだくださった方が、自分を責めずに前を向いた考え方ができる一歩になってくれれば幸いです。

 

最後まで読んでいただき、有り難うございました。